『仕事は楽しいかね?』に学ぶ、革新的アイデアの生み出し方【書評】
『仕事は楽しいかね?』は2001年に発刊されたビジネス啓発書で、20年近く読まれ続けている大ベストセラーである。
多くの著名人が愛読していることでも有名で、ノーベル賞を受賞した山中伸弥先生もこの本を何度も読み返したという。
タイトルを見る限り、「今すぐ仕事やめろ!」的な本だと思う人もいるのではないでしょうか?(僕はそう思った)
しかし実際はそんなことはありません。さらにこの本は、自己啓発書にありがちなふわふわした抽象論だけでなく、その具体的実践方法まで載っています。だからこそ長く、多くの人に愛されているのではないでしょうか。今回はその中でも、アイデアの生み出し方について簡単にまとめてみました。
この本は将来への希望を失っている主人公が、ある老人と出会うところから始まり、そしてその老人のアドバイスから新しい仕事観を見つけていくという物語になっています。
老人のアドバイスはどれも目新しいものばかり。その中でも特に
「新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。」
というもの。この発言の意味、実践の方法を今回はまとめてみました。
アイデアの生み出すためのたった一つの方法、三つのリストを作れ。
アイデアを生み出すのに必要なのは仕事に関する三つのリストを作り、それを毎日読むことだという。
そのリストの内容は
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仕事でやったミスをすべて書き出す。
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仕事に関する問題点(仕事でイライラすることなど)を書き出す
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仕事に関してやっているすべてのことをリストアップすること
の三つ。
本当にこれだけでアイデアが出るの?と思う方も多いことでしょうが、このリストを作り毎日読むだけでアイデアを次から次へと生み出せるのです。
まず『仕事は楽しいかね?』で重要視されているのは「変わり続けること」です。変化しないということは現状維持ではなく、退化しています。
そして変わり続けるには、自分が今どんな状況なのか把握する必要があるのです。あらゆることを変えるには、あらゆることは何かというリストが必要ではありませんか?
自分が今何を行っているのか把握すれば、その改善点も自ずと見つかってくるのです。
そして「新しいアイデアの源泉は古いアイデア」なのです。今まで実践していた古いアイデアを掛け合わせたりすることで、新しいものが生まれるのです。
これが革新的アイデアを生み出す具体的方法です。シンプルですが、実践していたという人は少ないでしょう。
私にとってこの本は新しい発見の連続でした。今からでも実践できるものばかりで、多くの人に愛される理由もわかります。
今回の記事ではそのアイデア論の部分だけ、簡単にまとめてみました。ぜひ皆さんにはこの記事をきっかけにこの本を読んでいただきたいと思います。